以前の作品に色濃かったイカれたストーナーノリは薄れ、シリアスで理知的な作風に。プロダクションはゴリゴリとしたものではなくドロリと生々しい感触に。
グラインドコア、スラッジコア、デスメタル、ブラックメタル、ジャズ、音響ノイズなど様々な要素を含んだ曲が一見脈絡なく展開するように見え、それらが渾然一体となってこそ成り立つ世界が描かれており、コンセプトアルバムのような雰囲気すらあります。
次作で明確になるある種の諦観と言える叙情性もほんのりと匂わせ、Anthro Emesis、Rebellion、Black Metal Sabbath、Arsonist Saviorなどストーリー性のある歌詞に応じてドラマティックに曲が展開して行く。
様々なジャンルの導入、ドラッグ大好きなところはBrutal Truthに通じますが、ひたすらアグレッションを追求するというよりも、音の隙間を利用した緊張感、押し引きの妙やフレーズの冴え、アヴァンギャルドな曲展開に重点を置いているので、Today Is The DayやGorguts、Meshuggahのようなダークでアーティスティックな方向に近い・・・と、思ってたんですが、この人達の基本姿勢はやっぱりグラインドコアですね。
デスメタルとブラックメタルとスラッジコアにどっぷり浸かったBotchのWe Are The Romansなんて印象もあったりで、とにかく過去に似た物の無い新たな音楽作品。それを毎度生み出して来るのだから凄いもんです。
CryptopsyやNile等のプログレッシヴなアプローチもするテクニカルブルータルデス、ConvergeやBotch等のカオティックハードコア双方いけるという方は必聴。
国内版はボーナストラックとしてPUFF DE LA MORTEを収録。
ジャズパートとグラインドパートが交互に展開するインストでこれ一曲ならカッコいいのですが、アルバム全体で見ると終盤の畳み掛けるような勢いが殺がれてしまっていて正直イマイチ。