このアルバムは聴く者をセピアな世界に引き込む。
そしてなんといってもアルバム曲のクオリティーが高い。
浜崎あゆみの作品の三本の指に入る傑作だ。
理由は言うまでもなく楽曲の良さだ。
小室氏の楽曲の特徴はサビだけでなくメロにも一度聴いたら耳から離れないインパクトがある。
そして独特な曲構成やサビのリフレインは彼の専売特許である。
確かにTKブーム時の楽曲程のキャッチ―さはないかも知れない。
しかし、彼の才能がまだ枯渇していないことを証明したのではないだうか。
そしてこのアルバムを評価する際に忘れてはならないのが編曲の秀逸さである。
今回crossroadを除く全ての編曲を二人のアレンジャーが手がけている。
私はこれまで編曲にこれほどまで感動したことはない。
特に、Like a doll, do it again, Novemberの世界観は共通して哀愁を帯びており、胸が締め付けられる。
小室氏の編曲能力はcrossroadからわかるように素晴らしい。
しかし、今回アレンジを手掛けた二人は編曲のスペシャリストであり、小室氏の楽曲をより高次元で『浜崎あゆみ』の楽曲として昇華させている。
浜崎のヴォーカルに関して、いろいろ言われているが今の彼女のベストには違いない。
確かに私もデビュー当時やMY STORYのころの力みのない歌い方が好みだが、今回の楽曲には今の歌い方がマッチしている。
何より彼女は唯一無二の声の持ち主であり、このアルバムではそれを存分に味わうことができる。
そんなさまざまな才能が混ざり合ってできているLove songs。
その完成度の高さは、もうこれ以上の作品は生まれないのではと思わせるほどである。