徳永英明さんや岩崎宏美さんに交じり、冬美さんもカヴァーの常連の1人に
なると思われるアルバムです。
1973年〜1983年の間のカヴァー集ですが、
誰もが知ってる楽曲をカヴァーするのは、本家以上に唄もアレンジも
上手く出来てないと評価はされないとは思いますが、冬美さんはやってくれました!
ラヴソングを美しく仕上げるストリングス、コーラス、ピアノ、アコギを生かして心に響きかせるアレンジをし、
そして、冬美さんの歌手としての表現力、歌唱力、心を動かすその歌い方。
代表曲の「ずっとあなたが好きでした」は、前作の「また君に恋してる」よりは
インパクトの分では欠けますが、ストリングスが優しく奏でたて、
冬美好きにはたまらない曲に仕上がってると思います。
来年の1月に発表される、ビリーバンバンのヴァージョンも早く聴きたいものです。
前作と比べてみると、唄の発音が以前より演歌ぽく無くなり、垢ぬけています。
「さらばシベリア鉄道」、「ひとり上手」はミディアムテンポだったので、
全12曲をストレートにまったり聴くという具合にはいきませんでしたが、
「白い冬」や「オリビアを聴きながら」なんかは、素晴らしいバラードでした。そして
8曲目の「思い出まくら」から、これぞラヴソングといった佳境に入っていきます。
9曲目の「神田川」でのピアノの調べも良かったですし、
10曲目の「ワインレッドの心」でのストリングス部隊には圧倒されました。
11曲目の「さよなら」は、小田和正ヴァージョンよりか、オフコースの時のものに近いですが、
それでも、やはり、冬美ヴァージョンだというのが正しい表現だと思います。
そしてラストを飾る、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」は、例えて言うなら、
北の国からテーマ曲を、さだまさし以外歌えるのか??と誰しもが思う難しい楽曲ですが、
しかし、冬美さんは見事なアレンジと共に見事な歌唱力で、歌い上げてしまいました!
誰しもがこれらのオリジナルを聴いて感動すると思いますが、冬美さんヴァージョンもアリです。
さすがは演歌歌手出身で、何よりも心をこめて歌う、情熱的な歌い方には感慨無量です。