この映画、実は香港では知らない人はいません。香港では香港映画がハリウッドの新作と肩を並べて競う世界ですが、香港での単館上映での最長記録(不確かな記憶ですが、確か3年近く)はこの映画です。この映画は香港で映画に少しでも興味のある人は皆が見ている名作中の名作。この映画のおかげで小樽は香港人の観光名所となり、今も札幌へ行く人は必ず小樽へ行こうとします。札幌へ仕事で行くたびに、この話をします。香港人で知らない人のいない北海道のものは「白い恋人」のお菓子とこの映画、と。
(蛇足ですが、因みに第2位は、やはり日本映画で、Yen Family(木村家の人々)です。こちらはいかにも香港人受けする内容です。)
私は90年代に香港に住んでいるときにこの映画を香港で香港人と一緒に観ましたが、純粋に周りの香港人と一緒に感動して、ラストシーンでは涙を一生懸命隠そうと大変でした。でも周りの人は皆泣いていたので私の努力は不要でした。
ラストシーンで中山美穂が演じる二人の女性像が一つになり、心が温かくなる思いとともに、中山美穂の演技力に感動もしました。
映画の内容は、これぞ最高の日本映画!とあまり日本映画を知らない自分が声高に主張してもあまり説得力はありませんが、この映画は何度観ても感動します。チャップリンの「街の灯」のラストシーンと同じくらい、でも異なった次元ですが、でも人間を素直に愛せる力を信じることにおいては同じレベルで、この映画を高く評価します。
ただDVDには、いわゆる特典映像なり、プロダクションに関する詳細とかそういった、この映画を溺愛する人に向けた配慮が感じられないのが残念です。
この映画をまた観ていない人は是非! 映画にうるさい香港人のお墨付きです!