じっくりと聴きたいアルバム。
柴咲コウと言えばバラードというイメージが少なからずあります。
そのイメージを少し外れて新しい試みをいろいろやった前回の『ラブパラ』、これと対をなす形で今回の『ラブバラ』が出来なのではないかな? と思っています。
既発の曲がやっぱり多いですが、また違った観点で楽しむことが出来ます。
全体的に優しく、どこか儚さもある曲が多いのでこのアルバム一つの作品として、纏まりが以外にもある。
ライナーノーツですが、なんとなくそっけない感じで書かれているのが、妙に彼女らしいなぁと感じたりして、何度も読んでしまいます。
+さんのコーラスから入るバージョンの『最愛』が嬉しい。
『月のしずく』『かたちあるもの』は、アルバムバージョンというからにはアレンジも変えてやっているのかと思いきや、オリジナルとさほど変わりはありません。
しかしボーカルが当時より表現力が増したのか、妙に色っぽく聴こえて。そして切ない雰囲気も増しているように思います。
特に『月のしずく』は、「RUI」として聴いてみると『黄泉がえり』の続きを見たような、「RUIがまたこの歌をうたっている・・」という感覚になって嬉しくなりました。
『遺.』から『百年後』と続く流れは、まるで一つの物語として続いているように感じたり。
新曲『mizu-umi』は、実は2008年に既にあった曲で、ずっと公になるのを待っていたので今回漸くCD化されて嬉しい限り。
・・・最近の柴咲さんを見ていると、どうも「今の大切さ」「瞬間」「時間の流れ」的なものを考えて詞を書いているように思います。
昨今、つまらないラブソングが多い中でこういうしっかりとしたテーマを見据えたラブソングを書ける人だと思うので、これからももっといい曲を世に出してくれると思います。
☆5つにしなかったのは、選曲。
これで良いとは思いますが、過去のアルバムに収録された曲が欲しかった。
特に初期の『蜜』や『ひとりあそび』のバラードはどれも名曲なので。
ただこういうセレクションアルバムは非常におもしろいので、今後『Love&Ballad Selection 2』なんかが出ても良いかも知れないですね。
今後も彼女には目を離せない!