OPの歌詞が知りたくて購入。
日本語訳も付いていてよかった。
独特な世界観で構成されているOST。
ゲームの世界観をうまく演出しているが、
ゲームの雰囲気にとらわれているような印象は受けない。
一体何を参考に作ったのだろうか?
どちらかというと、この音楽たちがゲームを引っ張っていっているように感じる。
オペラ独唱風のOP「Eli, lama asabthani?(エリ・ラマ・アサブタニ)〜神よ、何ぞ我、見捨てたもう」。
ドラマチックな展開を繰り広げる楽曲。
クラシカルな雰囲気とロックをうまく融合させている。
ギターの音が素晴らしい。
オペラ調のリードボーカルと、
柚楽弥生やビョーク、ブルガリア民謡を彷彿とさせるような独特のコーラスが入る。
歌詞はギリシャ語で構成されている。
「Eli, lama asabthani?(神よ、何ぞ我、見捨てたもう?)」という歌詞が強く残る。
悲しみと虚しさで埋もれる世界に、強く生き続ける者の叫びに聴こえて、耳から離れない。
どの曲も世界観が独特で、圧倒されるが、
その中でも歌曲は特に心を奪われる。
「The O」は、∀ガンダム(儀式)のBGMをもっと怪しくした感じで、歌詞もウィットに富んでいる。
【生命の樹】を題材にしているようだが、中になぜか「M(a)cIntosh」を取り入れているのが興味深い。
日本語訳には「果」とある。
遠い未来にいるのにも関わらず、人間のおろかさによって衰えてしまった違和感。
ゲームの時代背景をうまく描き出している。
「美しき世界 -Παντα ρει.-」はボーカリストの儚げな歌声を最も近くに感じられる楽曲。
それでいて、壁のようなフィルターの向こう側から聞こえてくるようで、
【ロボットに閉じ込められたような人の声】のように聴こえる。
「またいつか どこかで はじめて 君に 会う日のために」という歌詞が印象的。
「L2 -leidenschaft, die Leiden schafft-」は、OPのリアレンジ。
OPのソロ歌唱とは打って変わって、大合唱で歌われている。
とても存在感のある楽曲。本格派RPGのOPのよう。
壮大で厳かな雰囲気が、女性向けゲームには珍しい気がした。
通して聴いて、強く感じたのは、
一人のコンポーザーが全曲を手がけているという説得力。
曲のところどころに、他の曲のメロや進行が取り入れられている。
それによって、曲の整合性を感じ、
アーティストが編み出す『ひとつの世界』にぐっと引き込まれた。
「凱旋」はゲームを終えた後の、安堵感ともの寂しさをうまく表現していた。
33〜36「真福八端 -Beatitudes-」への流れは最高。
もう一度、頭から聞きたくなる最高の流れ。
ゲームOSTでこんなに胸を震わせたのは久しぶり。
一聴の価値あり。