『オール・シングス・マスト・パス』と『バングラ・ディシュ』と言う、時代の勢いが大きく後押しした、派手なアルバムの次に出た関係で、地味な印象のあるアルバムではあるが、ジョージの持っている豊かな感性は、こう言ったアルバムの方が良く分かるような気がする。
つまり、その後のソロ・アルバムは、このアルバムの発展形のような気がするのだ。決して『オール・シングス〜』の発展形では無いのだ。『オール・シングス〜』がジョージの孤高の作品であるなら、『リヴィング・イン〜』はジョージの基本作品と言うところである。
だから、ジョージの音楽を理解して行きたいと思っている人は、是非聞いて頂きたい。宗教臭さを良く指摘されるが、そんなもの関係無い。この音を聞いたら、そんなものは些細な事である事が分かるはずだ。ジョージの深遠なる世界を味わって頂きたい。
リマスター音源+ボーナスDVD(CD)と言う形態のリイシューは完全に浸透した感があり、この調子だと、残りのアップル2作品のリイシューが待ち遠しい。
ただ、日本公演の映像の小出し作戦はもう止めて欲しい。美味しいところの切売り商売で、ジョージを’商品’としか見ていない姿勢が、いやらしい位に伝わってくるぞ。
もっと、ジョージの事を愛している人に、ジョージの事が好きで好きでたまらない人に、このようなリイシュー作業は進めて頂きたい。あんたなんかより、僕達の方が絶対に適任だぞ。