オランダのアインドホーヴェンでのライヴということになっているが、実際は、同地で開催されたダイナモ・オープンエア・フェスティヴァルに彼等が出演した際の模様を収めたもので、私の記憶が間違っていなければ、リリース当初はLPではなくEPとして、下記の5曲が収められていた。
1, Over The Wall
2, Burnt Offerings
3, Do Or Die
4, Apocalyptic City
5, Reign Of Terror
選曲や曲順からも解る通り、リリース当初の狙いは、当時、北米だけでなく、欧州への売り出しも図っていた彼等をバックアップする「プロモーションツール」としての色合いが濃く、それは、フェスティヴァル出演後、早急にリリースされたことや、間に合わせ的なジャケットからも伺うことが出来た(ちなみに、リリース当時のジャケットは、今回、裏ジャケットに縮小、モノクロ化されてはいるものの、プリントされている)。
今回、オリジナルリリースから20余年後の再発にあたり、リマスターが施されているのはもちろん、5曲が追加され、曲順も戻されたことにより「完全版」になったことが興味深く、メジャーデビューして間もない頃の、彼等のライヴの模様を窺うことが出来る。
ただし、裏を返せば、ベストアルバムの代わりに(ベストな選曲で)ライヴアルバムを発売するバンドのライヴアルバムのように「完成された音源」ではないので、演奏に粗さが見られたり、ヴォーカルの声を拾えていない部分もあり、実際、筆者にとっては、(ジャケットデザインも含めて)オリジナルの5曲でも良かったと感じられ、映像が伴わない10曲にはキツイ面もある。
とはいえ、20年以上前の音源をリマスターで愉しむことが出来るのは、大変、喜ばしいことであり、「どうせ、すぐCD化されるだろう」と思って、20年以上待たされた私のような思いをしないためにも、このレビューをご覧頂く皆さんには、「あるうちに買っとけ」という言葉を贈りたい(笑)。