18分を超える大作、Nantucket Sleighrideを聴かせたロック好きの友人のほとんどが、
このCDを欲しいと言います。
しかし入手困難なのが現実。
別の方も指摘されていますが、
このライブ演奏に於けるNantucket Sleighrideは、ベースの役割を根底から変えたといっても過言ではないでしょうね。
他のジャンル、例えばフュージョンやジャズなどでは、
ロック系よりももっと目立った活躍をするベースですが、
このアルバムではベースのフェリックス・パッパラルディがメロディーを刻み、
なんとも抑揚あふれた「泣きのフレーズ」を演奏しています。
そこにレズリー・ウエストのソリッドでストレートな、あまりに無感情なギターが被せられ、
静と動をたくみに演出しているようです。
コードだけを見ればただ単に同じコードを繰り返しているに過ぎないのですが、どのフレーズ一つとっても同じように聴こえてきません。
静と動繰り返し、最後に開放的フィナーレを迎え、心に豊かな疲労感と感動を残します。
このロックとしても音楽としても、極めて優れた名作が入手困難であるという現状は、
今良い音楽を求めている若い世代にとって、大変な損失だと思います。