見ていて久しぶりにゴージャスな気分になりました。コンサート会場は、かなり広いのですが、シアターというんでしょうか、テーブルがあって観客はみんな飲物を飲みながら聴いている。テーブルのローソクの光かきれいで、なかなか寛いだ雰囲気です。また、映像は、所々にリオの美しい風景を挟んで(定番のイパネマ海岸、キリスト像など)、これも効果的だと思いました。
音楽としては、バンドがうまいのが良くわかります。特にJ・ハミルトンのブラシのテクニックの多彩なこと。ところが、これを他のメンバーを見ながら軽くやっているんですね。舌を巻きます。叩いている姿も格好良いし。
私は、今までD・クラールに「冷たい完璧主義者」という印象を持っていたのですが、このDVDを見ると、そんなことはない。シャイだけれど、なかなか感激家だと思いました。「イパネマの少年」(娘ではなくて、女が歌うから少年)では、観客に歌わせて、観客は当然原曲どおりポルトガル語の歌詞で歌いますから、彼女の方が感激しています。
総じて、彼女のボサノバ・アルバム「QUITE・NIGHT」を発売したから、リオでコンサートをやろうという安易な企画は大成功でした。さすがボサノバ発祥の地だけのことはありますね。バンドのメンバー、オーケストラ、アレンジ(C・オーガマン)、そして観客にも五つ星です。