Pierre Moerlen's Gongについては、超絶技巧・打楽器メインのジャズロック、といった紹介が多くて、いやそれはその通りなのだけど、それだけではここまで心に残らないと思う。
ヴァイヴラフォンの響きとメロディが幻想的で、心にしみ入ってきて、そういった部分がこのグループのワンアンドオンリーな部分を特色づけていると思います。
それにしてもシーケンスパターンはこれほぼ打楽器ですからねー。さらにBassもからんできて・・
こんなバンド組みたくても組めませんね。
で、今でこそポストロック/エレクトロニカ周辺のミュージシャンからリスペクトされ(それも結構前の話になるが)、
リマスター盤が出るまでメジャー(??)になっているが、80〜90年代前半あたりは、
ユーロロック(死語)マニアでさえも「Gongはまあわからなくもないけど、Pierre Moerlen's Gongは嫌だ、何が面白いの?」などと言って私を大いに悲しませた。
「打楽器奏者しか面白くないでしょ」とまで知人に言われたが、そういうことではないのだよ・・このグループの素晴らしさを上手く伝えることが出来なくて悲しかったなあ・・。
本当に大好きなグループで、Pierre Moerlenが亡くなったと知った時の淋しさといったらなかった・・。
さて、人にお薦めする時、このライブが各曲コンパクトなサイズで良いのではと思う。
超絶テクニカルなPierre Moerlenのドラムであるが、スタジオではタイト、ライブではパワフルでファンキー(これ大きな特徴!クラシック畑で学んだ打楽器奏者なのに!見た目も、思わずひいてしまうほど凄い迫力)という印象。
M1は前作「DOWNWIND」のタイトル曲で、M・オールドフィールド作品のような大作感があったが(静かに劇的な展開でこれも当然必聴!)このライブでは特に短くまとまられ、まるでシングルヴァージョンのような趣。その分躍動感のある熱い演奏になっており、これも非常にかっこ良い。
Moerlenの、中間部でのマレットソロ的な部分と、ゲスト参加のM・オールドフィールドのいかにもなギターの音がファンにはたまらないです。
また、ラストの「CROSSCURRENTS」。前作のスタジオ版のタイトな印象に比べて切迫感のある演奏を聴かせ、フェイドアウト間際のVIBRAPHONEのソロの揺らぎが美しく、聴きどころの一つです。