中心となっているのは1996年のグループのライヴで、このグループの演奏は当時ミュージシャンの間でも高い評判を得ていたようである。しかしヨーロッパ・ツアーの最中にウェインの妻が飛行機事故で死亡し、ツアーは中断され、このグループでの活動は不本意なかたちで終わってしまった。
その後、ウェインはご存知の通り2001年からのカルテットの活動によって高い評価を受けることになるが、このグループでの活動が順調に続いていて、ライヴ盤がリアルタイムでリリースされていたら、もう少し早くからバンド・リーダーとしての評価も高まっていたとおもわれる。優れた演奏内容である。
このグループでのライヴはいままでプライヴェート盤としては何種類か出回っていたが、このDVDでの演奏はこれまで聴いたプライヴェート盤の演奏と比べるとすこし小じんまりした感じで、演奏時間も55分ていどと短かめ。けれどもオフィシャルでリリースされたことを素直に喜びたい。
ボーナス・トラックとして入っているのは1991年のスーパー・カルテット期と、1992年の疑似VSOP期のライヴで、それぞれ2曲つづの収録ではあるが、ウェインの見せ場といえる部分を選んで収録されているので、それはそれで満足できる。