本作は、ハーヴェストのレコーディングが始まる直前、71年1月の正真正銘の、MCも含めたソロ・コンサートの完璧な記録。歌、そしてアコギとピアノだけでこれだけ見事なコンサートを実現するニールの曲の魅力、演奏の素晴しさに感嘆する。中でも「ヘルプレス」「オハイオ」の完全なソロでの演奏、そして新曲として登場する「男は女が必要」と「孤独の旅路」の最初期の演奏(しかもピアノの弾き語りで)を聴けるのはファンとして嬉しい限り。という訳でCDはニール・ファンならマスト・バイであることは確実。
さて、DVDを含めたエディションを買うべきか否か迷う人がいると思うが、結論としてニール・ファンならDVD付きのを買うべきだろう。ブルース・スプリングスティーンの明日なき暴走30周年記念エディションの75年ライヴのDVDの画質に我慢出来た人なら、本作のDVDの画質はそれと同等か少し粗い程度で、まあ我慢できるだろう。ソロ・コンサートという性格上動きが少ないし、時代を考えるとカメラ・アングルが単調なのは仕方がなかろう。それよりも「プレーリー・ウィンド」もそうだったが、24bit/96KHzの高解像度の音を楽しめることを重視したい。DVDには演奏シーンの他にも色々な楽しいコンテンツが含まれている。しかし、CDに対応する幾つかの曲の演奏シーンが欠落して他の映像に差し替えられているのが残念である(例えば、ヘルプレス、アンコール3曲、MCも。音は途切れることはないが。)。