ジャケ写がそのまま演奏のエキサイティングなさまをあらわしている。豪華メンバーのビッグバンドがモンティ・バドウィグ(b)とエド・シグペン(ds)にあおられるように猛烈にスウィング。「ベイシーバンドに負けるな」という合い言葉でもあったのかと思うほどだ。ネルソンのシンプルでかっこいいアレンジがのびのびしたソロを引きだし、聴き応え充分のライヴアルバムとなっている。
4人のトランペッターが次々とソロをとる“Down by the Riverside”は聴きもの。よくこれだけの顔ぶれをそろえたものだ。しかしアルバム最大の聴きものは“Milestones”だ。フランク・ストロジャー(as)が熱気のこもった素晴らしいソロを展開。そこにトム・スコット(ts)が入ってバトルになる。テクニック満開、丁々発止の白熱したバトル。ストロジャーが退いてスコット一人になると、アドリブはさらに昂揚し、天空はるかに飛翔していく。恐るべしトム・スコット。これはかれの一世一代の名演ではあるまいか。
そういう手に汗にぎるものばかりではなく(4)や(7)などのリラックスした演奏もある。長いギターソロが聴ける(5)もブルージーで楽しめる。