再結成後の彼らには、既に「ファンタジア」なる日本公演を収録したライブCD/DVDが存在する。収録曲は半分以上が重複する。では、買う価値が無いか、というと、大有り!
まず、全般的に言えるのが演奏自体の素晴らしい躍動感。再結成後第1作となった「フェニックス」ツアーの最終日にあたり、かつ通常コンサートではなくフェスティヴァルへの出演ということでセットリストが短縮版で、かつ曲順も異なる状況で、新鮮な気持ちがメンバーに芽生えたのか、とにかくガンガンと前のめりに突っ込んでいくカール・パーマーのドラムをはじめ、凄いノリの良さなのだ。「ファンタジア」では正直ヘタウマっぽく聴こえた演奏が惚れ惚れするほどスリリングに化粧直しされた感じだ。
また、「フェニックス」からの(当時の)新曲2曲は勿論、「アルファ」からの「マイ・オウン・タイム」の採用など、ここで初めて聴ける曲の出来も良い。「庶民のファンファーレ」も構成が異なり、通常は「ヒート・ゴーズ・オン」のなかで披露されるカールのソロがここで突然フィーチャされ、興奮してしまった。(DVDでは「庶民」は何故かカットされている。残念!)
ボートラ扱いの「スターレス」(DVDでは「クリムゾン・キング」)では、なんとイアン・マクドナルドがフルートで客演している。これも古くからのファンを泣かせる。
強いて難点を挙げると、どうしてもCD収録限界までに収めたかったからか、曲間の強引な編集があからさまな事。フェイドイン・フェイドアウトがなされず、歓声がブチ切れるのだ。DVDは未体験なのだが、そちらではそこが改善されていることを期待したい。
いずれにしても、再結成エイジアの実況録音盤では、本作が現時点ではベストだと思う。