1994年にこの世を去ったニューヨーク出身のシンガー・ソングライター,ニルソンが,ゴードン・ジェンキンス指揮による甘美で華麗なストリングスをバックにスタンダード・ナンバーを歌ったアルバム。
邦題は『夜のシュミルソン』。
ソングライターとしても数多くの名曲を世に送り出したニルソンですが,このアルバムではヴォーカリストとしての魅力をたっぷりと聴かせてくれます。甘い歌声でありながら,ちょっぴり苦みがあるのが実になんとも味わい深いものがあります。
また,このアルバムは曲と曲の間をストリングスが繋いでいるため,アルバム全体でひとつの物語という感じがするんですよね。
個人的な話ですが,二十数年前,手痛い失恋をしたときに一番良く聴いていたのがこのアルバムでした。ニルソンの歌声と甘美なサウンドが,ひび割れた心にとても染みたんですよね。今でもこのアルバムを聴くと,あの頃のことを思い出してちょっぴり心がうずいちゃうのです。