ジョージのソロになって2作目。ファーストの印象が余りに強過ぎ、またその後「OLDER」で完全復活(結局しなかったが)というイメージを前面に出したためか、非常に印象が薄いアルバム。ハッキリ言えば売れなかった。「I want your sex」も「Faith」も「 MONKEY」のような必殺技が1曲も入っておらず、ひたすらディープで地味な作風。
これまでと異なり、アーティストエゴ全開の作風とされているが、考えてみればワムの時代から今の今まで彼はずーーっとアーティストエゴ全開だったわけで、それは今作に限った事では全くありません。ファンとしては、単にジョージの巨大すぎる才能が、好き放題暴走されている様を見ているのが好きなので、別に今作がディープで地味なら、それはそれで良いと思うし、というスタンスではないのかとおもう。
さて、そういうわけでいきなり孤独なポップスターの独白からはじまり、本当の意味で自由になるんだとゴスペルが鳴り響く本作は、大方の理解あるファンにとっては「はいはい」といった感じと思う。それでも僕たちは君の事が好きだから、やりたい放題やっちゃってちょうだいと。本作は売れなかったが、寂しがり屋だから放っとけばどうせまた「ケアレスウイスパー」みたいなの作ってくれるんだから、と。
ちなみに本作はVol.1となっているので、2を作る筈だったのですが、あまりの売れなさにソニーが口出ししてジョージがキレて裁判沙汰になり、結局その後15年以上の期間、紆余曲折の末2枚しかアルバムが出てない状況を見ると、この人の扱い方を根本的に誤ったソニーの人たちの罪は重い。