かつてのWHITESNAKEほどではないがブルージーで、ヘヴィメタル寄りのハードさとネオクラシカル的な様式美を併せ持つ、ある意味ブリティッシュハードロックの王道に沿ったスタイル。Steve Grimmettのエモーショナルな歌唱力にMark Owersのネオクラシカルなリフが何の違和感もなく溶け込んでいる辺り、WSの「出来損い」を凌駕する勢いがあり、亜流と言うには素晴らしすぎる出来だ。
全編捨て曲無しで、ファンの感涙を誘うに十分な哀愁漂う名曲の目白押しは、当時WSの動向にフラストレーションを感じるファンの度肝を抜いた。B級バンドが突如として名作を生むことがあるが、本作もどういったマジックか一瞬の徒花のように超一流へと突き抜けてしまった奇跡の名作だ。
この後、不幸にもメインコンポーザーのOwers兄弟が脱退してしまい、直後の来日公演はボロボロ、バンドとしては落ち目の一途で、LIONSHEARTがバンドとしてロック史に名を刻むには至らなかった。だが、このアルバムは、依然として時代を超えて輝き続ける圧倒的魅力を持っている。これが廃盤?ご冗談でしょう?!