通常のプログラミングの入門書のサンプル・プログラムは、実用性のないものがほとんどだが、本書では、CDのデータ管理という実用的なプログラムをサンプルに、その機能を次第に高度化して行く過程で、無理なくLinuxのプログラミング環境が理解できる構成となっている。C言語そのものの入門書ではないので、ある程度は事前にC言語の知識は必要であるが、ごく初歩的な内容から入り、マルチユーザ、マルチタスク、共有メモリ、ソケット通信といった高度な内容まで、具体的なコーディングを用いてわかりやすく説明されている。また、本書冒頭に示されるUNIX哲学が、実例を通して貫かれており、Windowsユーザとして異文化に触れる新鮮さがあった。