某動画サイトで“サビはどこだ”と散々にコメントされていたけれども、
逆にその程度で音楽を聴くことができなくなってしまったらしい若い世代が非常に残念だった。
確かに、アニメ主題歌としては不向きかもしれないが、
主題歌としてどうか=その音楽の価値、とは自分は決して思わない。
(一曲単品ダウンロードが主流のリスナーには無理からぬことかもしれないが
アニソンやJ-POP以外の音楽もぜひ聴いてほしいものである。)
Pragueを初めて耳にしたのがこの"Light Infection"だというリスナーが圧倒的だと思う。
かく云う自分もその一人。
アニメーションの主題歌としては今一つかと、思ったが。
何か、引っ掛かった。
引っ掛かって"Light Infection"を買った。
じわじわと、何かが来て1stシングル"Slow Down"も買った。
さらに、ライブで確かめたくなって足を運んでみた。
やはりCDで聞いていた以上に良い。
まず、このバンドを聴くなら一つ一つの音に耳を傾けてみる必要がある。
よくある同じ旋律を複数で辿り繰り返すのとは違い、
3人のそれぞれの音が絡み合っているのがよく判る。
その中でvo.鈴木が、一貫しないが融合している旋律の中で歌い、
心地よいグルーヴの中に突き抜ける一つの道を作る。
"Light Infection"だけしか聴いてないでそれを疑うなら"Slow Down"も聴いてみれば良い。
"Light〜"とはまた違った心地よさを与えてくれるのではないだろうか。
この音階が感性によって計算されているとなれば、稀有なバンドと言うべきであろう。
何よりライブで聞かせてくれたインストの繋ぎの上手いこと。
このバンドがこれから更にどういう音を聴かせてくれるのか非常に楽しみになった。
JAZZやフュージョン、非単純ポップス路線を好む人に向いている、半ばJ-POPといったカテゴリかもしれない。
というよりも、J-POPというには複雑すぎ、ロックというには端正というべきか…。
何とも悩ましいバンドである。
当然ながら、サビばかりを繰り返すバンドが好きな人にはお勧めしない。
というかむしろ聴かないでいい。
そこに何かを聴きだせるなら良いが、自分の感性の引出しが増えないなら無駄である。
ようやく5月に新曲"Distort"が発売される。
美意識と颯爽感の並存するPragueが好きな方はぜひ。