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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
故事を知らないと‥‥,
By Galois (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: パイの物語 (単行本)
英国ではリチャード・パーカーの故事は割と有名らしいですが、初めて読んだ時は全く知らなかったので、最後にどうしてこのような話の展開になるのかわからず、あまり楽しめませんでした。
19世紀末に起こったリチャード・パーカーの事件を踏まえると、まず初めに人物名や水難事故などの、事件との符合という謎が撒かれ、そしてそれがラストになって明かされるという、見事な展開の小説だと言えると思います。これを知って初めて、ブッカー賞に合点がいきました。 しかし私を含め日本の多くの読者は、そのような読み方が出来なかったのではないでしょうか。単調な遭難の描写のあとにダークなどんでん返しがあるだけの小説と思ってしまった人も、少なくないのでは、と思います。 そういう翻訳小説の限界を踏まえ、星を−1させて頂きました。小説そのものや翻訳者に対しての減点ではありません。 (故事を知らずに読んでしまった人は「リチャード パーカー ポー」および「ミニョネット号事件」で検索なさってみてください。英国では有名な話らしいので、つまり実際には、驚愕のラストという言い方は正しくないようです。)
31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
さすが最高権威ブッカー賞,
By
レビュー対象商品: パイの物語 (単行本)
ようやっと翻訳され、早速一気に読み進みました。あまり多くを語るとネタばらしになってしまうので、内容は省きますが、 久々に「やられたー」と感じる小説に出会いました。 たった16歳の少年パイの知識と判断力、さらには生命力に圧倒される とともに完全に物語りに引き込まれ、ラストをむかえるころにはこの著者、マーテルの技法にすっかりはめられていたことに気づきます。 さすが世界の文学賞の最高権威ともいえるブッカーを受賞したとあって 期待を裏切らないすばらしい物語でした。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
P・ジュースキント「香水」級のインパクト,
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レビュー対象商品: パイの物語 (単行本)
16歳の少年が,太平洋上でシマウマとハイエナとチンパンジーとベンガルトラと一緒に漂流する物語。こう話を聞くと,シマウマは心優しい癒し役,ハイエナはなにかとトラブルを起こすトラブルメーカー,トラは心強いリーダーで…と,なんだか牧歌的な物語なのかなぁとつい思ってしまったのだが。 とおーんでもない,物語中,野生動物はどこまでも野生動物で,中間部分での最大の焦点は「いかに凶暴なトラと折り合いをつけてゆくか」だった。 前半部分は噂どおり本当にダルイのだが(爆),後半船が難破してからは壮絶なサバイバルが展開してゆき,最後が…ああもう最後がこうなってしまうのかぁぁぁっ!! いろんな角度から読める作品だと思う。 哀しくも美しい。
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