アナログフィッシュ1年半ぶりのニュー・アルバム「Life Goes On」。斉藤州一郎復帰後として初となるアルバム。
またその間にサポートしてくれたメンバーの音も入っている。ある意味今までの集大成的な印象も受ける一枚。
主にライブで披露されていた曲を中心に全10曲、それも割と壮大でじっくり聴くような曲が多い。
バランスを考えるよりも、一歩一歩進んでいくというメッセージをしっかり伝えるために、一つの方向性に絞ったというか。
だから10曲とはいえ聴き終えた後のカタルシスはそれ以上のものがあります。
あと個人的には6曲目に「曖昧なハートビート」という肩の力を抜いて聴けるようなシンプルな曲を配置している事も大きいと思う。
じっくりと聴くタイプの楽曲が多い中で、この曲の音数の少なさやリズムは箸休め出来るような感覚があります。
このアルバムを聴き終えて思ったのは、バンドとして一周回ったというか、再びスタートラインに立った様な、そんな気がしました。
詞のテーマに関しても現実を見据えて、少しでも前進を志すようなポジティブなものが多いし
全体的な雰囲気も初心に立ち返ったかのような瑞々しさがある。
一方でひねくれた曲やアッパーな曲は少なく、まっすぐな曲が多い印象なので
そっち方面の楽曲が好きなリスナーにとってはやや物足りない部分もあるかもしれない。が、これはこれで雰囲気が統一されていて良い、とも。
聴き込めば聴き込むほど染み渡ってくるような、そういうアルバムだとも感じている。
しっかりとした歌声としっかりとしたメロディ、
そして今作で大きく主張しているアナログ独自のハーモニーは今まででも随一に発揮されていると感じました。
中でも「Light Bright」「ハッピーエンド」の2曲がハッとするくらい秀逸です。どっちも一皮向けたような、新鮮な楽曲として響いている。