すごく楽しくなるオモチャの玉手箱みたいなアルバムです。曲を聴き進めていくうちに、次は何で楽しませてくれるの?どうやって笑顔にさせてくれるの?という期待感で一杯になります。イギリスのロックとポップスの血統をしっかり引継ぎ、ラップやR&Bの影響と隣同士のアメリカンポップスでは聴けない、ブリティッシュ・ポップスの強かさを感じます。MIKAの歌声は、フレディー・マーキュリー、エルトン・ジョン、そしてロビー・ウイリアムスを髣髴させます。(でも感じられるアクはもっと薄くて毒は感じられません!)アルバムの雰囲気としては、マルーン5の曲が流れる都会の洗練されたダンス・フロア、というよりも元気で楽しい郊外でのディスコのパーティーという雰囲気です。すごくキャッチーで、そしてレトロで、デビュー・アルバムならではのフレッシュさと若さに満ち溢れています。同時にソングライターとしても今後がすごく気になります。ジェイムス・ブラントやダニエル・パウダーのかもし出すイギリス特有のちょっとひねりとアクセントが効いたポップスが好きな人には、絶対間違いのないアルバムです。どんなに浅はかに見える様な曲にも、ちゃんと身のあるその場限りでない血の通った人柄がアルバムを貫いています。