本作は様々なミュージシャンとの多様な編成によるラルス・ダニエルソンの音楽を多角的に紹介しようという意図がみてとれる。
一曲目は一番したの娘に捧げた曲で、叙情的であり、北欧の乳白色の空の様に陰りをおびているニールス・ペッタ-・モルヴェルのTPがフィーチャーされる。
3曲目はベースの師、ANDERS JORMINに捧げていて、自身のベースソロをフィーチャー。エストニアの作曲家、ARVO PARTにインスパイアされてかいた6曲目「SHIMMERING」でもペッタ-・モルヴェルがソロをとる。弦楽器の絨毯の上を幻想的なメロディーが奏でられる。
8曲目はジョニ・ミッチェルの「BOTH SIDES NOW」を自身のベースでカバー。ちょっとした小品という感じか。
表題曲「LIBERA ME」は自身のベースと長年の仲間デイブ・リーブマンのソプラノサックスが余情的なソロをとる。
ジョニ-・ホッジスがソプラノを吹いたらこんな音になるのではないかと連想させるような膨らみのあるマイルドなソプラノの音。
7曲目はそのまま映画の主題歌に使えそうな一大叙事詩。
ラストのボーナストラックはサンプリングがもちいられていてコンテンポラリーな要素が最も強く感じられる。
モルヴェルのTPの音が最もはえるシチエーションであろう。
とにもかくにも、
ACTレーベルの新しいシリーズの第一作はラルス・ダニエルソンの今日の多彩な音楽性を収録した成功作といっていいだろう。