4年前にこのアルバムを含む、60年代のストーンズの一連のアルバムが入念にディジタルリマスターされて、しかもSACDとのハイブリッド盤として発売されたときは、もの凄い音質に腰を抜かすほどビックリしたものだ。
そのころある雑誌に、現ABKCO社長のジョディ・クライン氏のこの再発に関するインタヴューが載ったが、とても興味深いものだった。ジョディ氏は、再発までに時間がかかったのは、リマスターに手間隙をかけて決定版を作りたかった(事実担当エンジニアは、これらのリマスター作業のためにわざわざ、ちょっとした家を買えるくらいの(!)投資をしてアナログのオーディオシステムを構築したうえでオリジナルアナログ盤を聴きまくってリマスター作業の参考にしたそうです)。さらには、たいしたことのない音質の盤の再発を何度も繰り返して、ファンに迷惑をかけたくなかった、と言うのだ。
偉いですね。わが国のレコード会社の経営者たちにジョディさんの爪の垢を煎じて飲んでいただきたいですね。
というわけでこの「LET IT BLEED」は物凄い音質です。特に「LOVE IN VAIN」のキース様のアコギの重いアタック、「MIDNIGHT RAMBLER」のキース様のリズムギターの生々しさなどには、のけぞります。このアルバムのできも私が言うまでもなく素晴らしい。それからストーンズって以外にアコースティックなんですね。
録音は名エンジニアのグリン・ジョンズ。オリジナルアナログ盤を聴いたことがないけれど、このCDを聴いたらオリジナル盤を聴きたくなってきた。