GERARD GRISEY (1946 - 1998)
Les espaces acoustiques
CD 1
1. Prologue (1976) pour alto solo 17:27
2. Periodes (1974) pour sept musiciens 12:47
3. Partiels (1975) pour 18 musiciens 18:25
CD 2
1. Modulations (1976/77) pour 33 musiciens 13:20
2. Transitoires (1980/81) pour orchestre 17:28
3. Epilogue (1985) pour quatre cors et orchestre 7:43
Gerard Causse, alto [CD 1: 1]
Ensemble Court-Circuit - Pierre-Andre Valade, direction [CD 1: 2-3]
Frankfurter Museumsorchester - Sylvain Cambreling, direction [CD 2]
Enregistrements: 1997, 1998, 1996
Accord
第1曲「ヴィオラ・ソロのためのプロローグ」は Gerard Causse に献呈され Causse によって初演された曲である(Gerard Causse は Accord 盤にてそれを演奏している)。
この曲は、Anna Spina も演奏している。
スペクトル音楽と音響空間という言葉で私が連想するのは、倍音、うなり、角周波数などだが、私は数学と物理が苦手なので、グリゼー作曲「音響空間」を論理的には聴かない。論理より、情緒を重んじる。すなわち音の奥行き(立体感)とか、コンサートホールの空間とか、劇場空間とか、そういう「空間」が感じられればいい。
グリゼーは、スペクトル音楽の理論でこの作品を書いたが、徐々に編成が大きくなる計6曲という構成には、数学や物理の理論だけではなくストーリー性もあると思う。たとえば、第2曲は室内協奏曲的である。第3曲の終わりには紙をくしゃくしゃと丸めるようなノイズがある。最終曲はヴィオラのカデンツァで始まる。最終曲が第1曲のテーマに似た音形(ホルン)で終わるのは、全曲を交響曲的に締めくくっているように思える。
Grisey:Les Espaces Acoustiques (KAIROS) は、演奏時間が長く、Stefan Asbury が丁寧な指揮をしていると思う。
しかし、KAIROS 盤はこの作品が持つ美を表していないと思う。
Accord 盤は Pierre-Andre Valade 指揮による第2、3曲は美しいと思う。しかし、4曲目以降は美しくないと思う。