シンガーソングライター諫山実生の約4年ぶりのアルバム作品である「Legato」。間奏曲を含め全6曲収録されている。
彼女と言えば、やはり最大の魅力は声である。何か懐かしませるような声質で、聞くと実に心が癒されている気がする。そして、同時に実に表現力豊かな声でもあり、アルバムのリード曲とも言える配信限定シングルの「エレジー」は失恋の苦しみや淋しさを歌った切ない曲であり、しみじみとリスナーの心を染めてしまう。その一方、「LOVE」は初恋が芽生えている主人公の小さな幸せを、「明かり」は大切な人に向けてサポートーの手を差し出している揺るぎない心を、そして「Angel」はいなくとも2人の愛は褪せる事なくずっと生きてゆくよと励む主人公の気持ちを歌ったストリングス入りの壮大なバラード。
色々な愛を表現しているこのミニアルバムには、本当は星5つをつけたかったが……問題は5曲目の「パスワード」。元気でうきうきしている恋の曲だが、全体の流れと逆らっていて、このアルバムにはそのような曲の居場所なんかないと聞いて思った。もう1曲入れたかったら既発表曲の「半分だけの愛」のほうが似合っているのではないかと思っている。
せっかくの傑作なのに1曲が雰囲気を崩してしまい、そのせいで星4つ。