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何も知らなかった僕は、ジャズの名盤というのは家にあるので全部だと勘違いしていました。
後に色んな本などを読んで、もっと色々あるんだということを知りましたが、しかしこのアルバムにはそう思っても仕方のない魔力があったのです。
ドルフィーの異様な作曲、命を削って吹いたかのような深いフルートの音色、超人的技巧と変態的発想とが縦横に織り合わさった衝撃的なアドリブフレーズ、ここには彼の全てがあります。
そして、アメリカ人ジャズメンの薫陶のおかげで当時メキメキその実力と個性とを身に着けつつあったヨーロッパのミュージシャンの勢いも、このアルバムの素晴らしいところだと思います。
今やヨーロッパジャズシーンはアメリカのそれを凌駕しつつあるのですから。
とどめはやはり最後の言葉「音楽は空中に放たれると、二度とそれを取り戻すことはできない」でしょうか。
ジャズに限らず、全ての音楽の命題であり、全ての演奏家が胸に刻み込まねばならないテーマでしょう。
オシャレでなくても、こんなに変態でも、全く初心者向けでなくとも胸を打つこんなアルバムが、世の中にはあるのです。
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