「野性の掟っぽいバイオレンスとかエロティシズムがファンタジーには不可欠かと思ってましたがそうでもないものを描いてもう8巻…しあわせなことです。」
作者の言葉ですが、この言葉が全てと思います。
数多のファンタジーの中でこの作品は、けして[御都合主義]や[主人公が持つ安易なカリスマや秘めた才能]に走らず、ある種のシビアさやリアリストとして自分のスタンスを確認する登場人物達にあると思います。
その上でキャラクター達の友情や魅力を描き出す。
もう一つ優れているのは[戦い]の描き方。
そこいらのアクション漫画の様な[パワーとスピード]ではなく、[タイ道](変換出来ず)に造詣の深い作者らしく、[軸や崩し、脱力]といった武道的な表現が素晴らしいです。
そして優しさ。
ラスト、「悲しい事があると寒くなるんだ。」の台詞と状況、主人公達の行動。
思わずホロッとしました。