邦題『真夜中の青春』。1971年日本公開。カラー・ビスタサイズ。
『シンデレラ・リバティ』のレビューを書いていたら、なぜか本作を思い出して、書きたくなった。
確かに設定に類似性はある。アメリカン・ニューシネマの隠れた1本で、黒人におせっかいな白人というキャラクターに共通項はあろう。ただし、こちらの白人主人公は大金持ち。
主役は正にニューシネマ時代にしか活躍できなかったボー・ブリッジス(ジェフの兄貴。父親も役者のロイド・ブリッジス。代表作は『ある戦慄』『あの空に太陽が』『ホテル・ニューハンプシャー』等々)。
本作はUHF放送で吹き替え版が何度となく放映されてきたが、小子はじっとこらえて劇場にかかるのを待っていたら、東京・三軒茶屋の名画座で漸くかかり、見ることができた(約30年前)。
撮影のゴードン・ウイリス(『ゴッドファーザー』『マラソン・マン』等の名手)と、音楽を担当したアル・クーパー(一時代を画したブラスロック・バンド「ブラッド、スエット&ティアーズ」第一作目の実質リーダー)が、本作のニューシネマらしさを存分に伝えてはいるものの、原作の着眼点とストーリー展開のユニークさに頼りすぎた嫌いがあって、個人的にはアメリカン・ニューシネマ作品としてはさほど、面白いという感じは受けなかった。
本作が監督デビュー作となったハル・アシュビー(それまではノーマン・ジュイソン監督作品で編集を行っていた。本作はそのジュイソンが製作を担当)もまだ、本領を発揮するには至っていない、という印象が強い。
ただ、その長年に渡る強い思い入れゆえ、なぜか小子にとっては愛惜すべき作品の1本なのである(輸入盤サントラ盤LPも当然、持っている)。
本DVDも購入ずみ。ビスタのスクイーズ収録で、比較的綺麗な画質。マニア向け小ロットのDVD−Rフォーマット商品で、リージョナルコードは1。英語字幕も入っていない。