本作は6年ほど前に米国でリリースされて、一部で大変な話題になったビリー・ホリデイのCOLUMBIAの10枚組のボックスセットからの選りすぐりでお徳用盤。
1933年から44年までの録音で、プロデューサーはジョン・ハモンド、音楽監督にテディ・ウィルソンを起用している。この一連のセッションの特徴は、バックのメンバーを固定していないこと。すなわちニューヨークを拠点に録音を実施し、カウント・ベイシーがNYに来ればレスター・ヤングやバック・クレイトンを起用し、エリントンが来ればジョニー・ホッジスやベン・ウェブスターを、さらにはコールマン・ホーキンズ、ベニー・グッドマン、アーティー・ショウ、ロイ・エルドリッジなど、当時の名だたるジャズメンの多くがレコーディングに参加して、まさに絢爛たるスーパーセッションの趣がある。しかもビリーはもちろん、バックのミュージシャンもキャリアの全盛期のひとがたくさんいて聴き応え十二分、奇跡の記録と言っても大げさではないだろう。
音質的にもリマスターが入念にされていて、音質が従来のものに比べるとかなり向上しているのも嬉しい(例えばフレディ・グリーンのリズムギターが明瞭に聴こえる)。
この盤の姉妹盤として、当時恋愛関係にあったとされるレスター・ヤングとの共演のみをセレクトした「MUSICAL ROMANCE」もまだ入手可能。このアルバムも素晴らしい編集で必聴。そしてできれば本家の10枚組ボックスの入手をオススメいたします。