はじめCDの説明の演奏者を見た限りでは、ストリングスが無いのかな、ホーンセクションも少なめだな、という印象だったが、そんなことはない。ストリングスもホーンもバッチリ入っていて、超豪華に仕上がっている。
使っている楽器はほぼテレビアニメ新ルパン三世(1977〜1980)と同じなのだが、アレンジの質が飛躍的に向上している!!作曲者でありアレンジャーでありジャズプレイヤーである大野氏の傑作である。
このサントラは、サントラというよりも楽曲として聞いた方が良い。大野氏も語るよう、最近のルパン三世のTVSPサントラは楽曲重視にしておりアニメ本編を見なくてもCDだけで十分楽しめる構成になっている。事実、今回のこのCDでは「マンハッタン・ジョーク」「炎のたからもの」「ZANTETSUKEN」が収録されてはいるがTVSP本編では未使用であり、TVSP本編のオープニングは「THEME FROM LUPIN III '89」だったがこのCDには収録されていないことからも、このCDがアニメとは別離した形で1つの作品として仕上がっていることがうかがい知れる。
このCDに収録されているなかで特に聞いていただきたいのは、1曲目の「Theme From Lupin The Third 2010 〜ルパン三世のテーマ〜」である。今まで数多くのルパン三世のテーマのアレンジを耳にしてきたが、このアレンジは他とはひと味もふた味も違う!!ルパン三世のテーマに年代を入れてアレンジされたものはこれまでのものも傑作であったが、また違った種類の、違ったアプローチによるアレンジが完成している。
このCDは、エンディングテーマを除いて、すべて過去のルパンサウンドのアレンジによって構成されているため、近年発売されているルパンサウンドのなかでは、初心者からマニアな方まで文句抜きに楽しめるものであると感じられる。大野雄二の集大成を聞きたいなら、ぜひ欲しい1枚だ。