この曲は私がラルクに於いて最も好きな曲である。
ストイックに織り込まれた各人の音、音、音…そして圧倒的なカタルシス…! 詞の持つ威力と神秘さが絶妙で、上手く音に乗っている。そしてその音がとにかく気持ちいい。最高峰と謳われた演奏技術は縦横かつ緻密に発揮されている。忘れかけていたかもしれないが、本来ロックバンドとは斯くあるべきだろう。そう言った点でも、もはや同世代のロックバンドなど遙か彼岸と言った風情の一曲であった。
しかし、それだけに惜しい。
ラルクのバックには女性人気やキラキラした耳障りの良い音が好みのファンが相当数居た(居る)わけで、当時はそれが特に顕著だったように思う。結果としてそう言った面々にウケは良くないのは当然と言える。難解であるとかシングル向けではない等と言うが、彼らは音楽アーティストであり、アイドルではないのだから酷な話である。
そう言った評価の中で、難解であるとは良く言われるが確かにそうだと思う。
この曲は難解であると言えるだろう。例えば「snow drop」とはかなり好対照と思われる。『素晴らしいイメージ』を得れる曲として、この曲と「snow drop」どちらも高いレベルで得ることが出来る。しかし「snow drop」は特に聴いているだけでポンポンとイメージ(殊に映像的情景)が出てくるのに対してこの曲はそうしたことは有り得ない。大体誰でも似たような映像が与えられる「snow drop」はとても聴きやすいし、思考を張り巡らせて想像する必要もないので極めて大衆的なのだが、飽きも早いのが事実だ(いわゆる大衆音楽とはそうあるべきではある) この曲は違う。例えば、タイトルにある「LOVE」とは何であるか? 音にも言葉にも、その答えは明解されていない。だから、聴き手の数だけ解釈があり、想像の余地が無限にあるのだ。
音楽には多様な聴き方があるだろうし、私が提示するのもおこがましいが…「LOVE」とは何であるか? なんて感じで一度聴いてみては如何だろうか。
ちなみにこの曲、ダイナソーjr.の「THE WATER」を下敷きにしているものと思われる。完全に自己哲学・構造昇華させており、創作創造とは斯くあるべきだとの好例と言って良いレベルであるから要らぬ危惧は不要である。