「この作品で聴いてくれた人が共感してくれたり、自分の愛の形を感じとってほしい」とメッセージにあるようにこちらは"愛"がテーマの『LOVE』。
前半はオリエンタルで異国感溢れる情緒的な旋律の「トレゾア」、ワイルドでパンキッシュな「密会」、ドライブにぴったりな爽やかな夏の海を感じさせる「Seaside Avenue」やライブではアコギ一本で披露されたことのある卒業や故郷との別れを連想させられる切なくも甘酸っぱい「Farewell Line」など清涼感たっぷりのナンバーが並びます。
ピアノ一本で歌われるタイトル通り深く悲しい「深海」、メンバーも絶賛しているノスタルジックな「letter」がアルバムの軸を担っているような印象を受けさせられるしっかりした中盤。
そして後半は突き進むように叩きこまれるハードでスピーディな「幻想は憧れた日々に映る現実」、スラップや変則ドラム、ラップなどトリッキーなアプローチが目立つ「DIRTY STARRY」、落ち着いた雰囲気のメロディーで黄昏ているような感覚にさせられる「名もなき道」、そしてラストを飾る明るく前向きで希望にあふれたポップナンバー「STAY GOLD」と全曲通しても捨て曲無しの良作となっています。
全体の雰囲気としては爽やかで煌びやかなこちらの『LOVE』のほうが個人的には好みですが、2枚で全20曲、どれも彼らの持ち味を活かしたメロディックさが際立っているので2枚同時に楽しんでもらいたいです。