この本を読む人は本編(ゲーム版)をやった人だと思うので、それを前提に。
話は全体的にVIVI寄りです。
本編ではやや早回しのように進んだ展開でしたが、この本ではじっくりと、三人のQ-TRONにも視点を当てて描かれているのが良かった。
ムービーの中にあった各場面の台詞なども所々に使われていたりと、全く違和感なく入り込めました。
一応ゲーム版が原作に当たりますが、この本が「原作」と言えるほど内容がしっかりとまとまっており、またゲーム内で説明されなかった情報まで詳しく書いてあるので説得力もあった。
臨場感もあり、恐怖感もあり、また個々の心情もしっかりと伝わってくる、良作だと思います。
ゲームがあったからこその小説版ですが、この小説版があったからこそゲームが作られたと思わせるような、そんな濃密な内容でした。
「LOVE&DESTROY」という作品を補完するのに、この本は凄く重要なものになってます。
ただ一つ、読み終わった後にゲームをもう一度最後までやると、疑問な所が出てきます。
桂正和氏の「電影少女」と「DNA2」を合わせたような物語なので、作品が好きな方は是非見て欲しいなと思いました。