なるほど。名曲ぞろいです。『結晶』ではじまり、『あなたとわたしの物語』で終わるという。私が自分用に編集するとしてもこうしたいと思える素晴らしい曲順です。つまり、当たり前ですが長渕剛本人が昔創った作品の凄さの意味をよく分かっているからできるベストですね。もうこれらの作品を超える作品は創れないと自覚されてしまったのでしょうか?。
昔、ベストアルバム『いつかの少年』をリリースする時、”デビューしてから17年間のすべてを出した。もう財産は何にもないってこと。これで空っぽだ”と長渕剛は答えていました。この言葉に偽りはなく、その直後に発表された『家族』は長渕剛が新たな地平に一歩を踏み出した覚悟を感じる名作でした。
それが今回のセルフカバー、リミックス、オリジナルそのままありのごちゃまぜの、このラブソングベストアルバムを出す意味とは何なのでしょう?。この涸れ果てた時代には”愛”が必要だというのでしょうか?。それならギター1本、ピアノ1本で弾き語りの新作アルバムを創ってほしいと切に願います。また長渕剛本人が現在しこたまハッピーであるなら、『しあわせになろうよ』のような、さわやかなバンドサウンドを創ってほしいです。
過去に高村光太郎や相田みつおから言葉を借りてきた必死な長渕剛はまだ健全に感じますが、過去の長渕剛から作品を借りてくる現在の長渕剛はただの堕落に感じます。
商業的な事だけを考える長渕剛?。考えたくはありません。