数年前、この作品が三島賞を獲得した時、とても嬉しかった。 当時は未読だったわけだがそれでも、古川日出男が大きな賞を取ったということは、日本小説界の歴史的事件だと思ったから。 やっと文庫化してくれた。 エンタメと純文学の間を軽々と行き来する彼はこれからも疾走感溢れる小説を書いてくれるだろう。 この小説は東京の数ヶ月を舞台に猫と、猫を数える人達と、その周辺の人達の中で起こる事件を描いた、著者曰く「巨大な短編」。 うん、直木賞にはカテゴライズされないね。 ただ、読んでるとアドレナリンが凄い出る。 ハリウッド映画みたいなビシッとしたエンディングなんてあるわけないと知ってるのに、次の展開が気になってしょうがない。 これからも一層の活躍を。そして、確か福島出身だったと思いますが、東北を勇気づけてください。