6年に渡って私たちを魅了し続けた「LOST」。このファイナル・シーズンで堂々の完結です。
ファイナル・シーズンの特徴としては、今シーズンより新たに登場した物語手法、フラッシュ・サイドウェイズというものが挙げられます。
過去でも未来でもない、全く新しいもうひとつの世界でのストーリーを、島でのストーリーと同時進行させることで、最終シーズンでありながら疲労感を覚えることなく新鮮な気持ちでドラマにのめりこんでいけます。
いままでのシーズンで登場しては去っていった者たちをもう一度登場させられるのも、フラッシュ・サイドウェイズの画期的なところです。
島でのストーリーについて。
ファイナル・シーズンのテーマは白と黒の対決。「ジェイコブとその候補者たち vs ロック(黒服の男)」という明確になった対立図の上で物語が進行していきます。
それまでそれぞれの目的のためバラバラに動いていたキャラクターたちが、共通の目的のため結束していくシーズン後半は、過去最高の盛り上がりを見せてくれます。
特に、レギュラーメンバーが一人も登場しないという異色の回・第15話と、なぜ候補者たちは選ばれたのか?何故島に呼ばれたのか?いままで命を落としてきた者たちは、一体なんのために死んでいったのかを秘密主義のジェイコブが候補者たちに直接語る第16話は必見です。
謎について。
正直言えば、ファイナル・シーズンでこれまで提示されてきた謎が全て明かされる!・・・ということはないです。が、あらかた主要な謎については回答が得られます。
与えられる回答については「ああ、なるほど!」という感じではなく「ああ、そういうもんなのか」と納得せざるを得ないようなものばかりです。
結末について。
様々な解釈ができる、含みを持たせたエンディングになります。特にラストシーンは、6年間の集大成ともいえるカットになっています。
とても味わい深い終幕です。
本当に、素晴らしいドラマでした。
このファイナル・シーズンを見終わったとき、あなたは満足感と達成感と、そして大きな喪失感を覚えるでしょう。
これから「LOST」を見る人が心底うらやましいです。私も、記憶を消してもう一度初めから楽しみたい。
さようなら「LOST」。