1975年のビルエヴァンスヨーロッパツアーからのライブ。ラジオ放送音源かららしいが、音質は中低音は太く、高音は澄み渡っていて文句なしの最高レベル。それに演奏内容も優れているので五つ星。Bill Evans(p),Eddie Gomez(b),Eliot Zigmund(ds)のトリオ作品。ドラムスがMarty Morellから入れ替わった分、落ち着いた雰囲気のライブとなっている。1972年のパリでのライブをピークとしたアップテンポなアレンジから打って変わって、またリリカルなエヴァンスのピアノが復活している。曲目もスロー、メディアムテンポのものが中心を占めていて、内省的なエヴァンスのピアノが充分に楽しめる内容となっている。一曲目のSuger Plumから厳かにはじまり、Up With Larkでリスナーの心は空高く舞い、美しいバラード曲に酔い、Waltz For Debbyで満足させられ、アンコールのYesterday I Heard Rainで泣く。エヴァンスとのインタビューを含むライナーノーツもボリュームがあってうれしい。Gambit渾身の作品だが、何故かエヴァンスのカバー写真が60年代のものとなっているのが一点残念だ。