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L'INCAL アンカル (ShoPro Books)
 
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L'INCAL アンカル (ShoPro Books) [単行本]

アレハンドロ・ホドロフスキー , メビウス
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本の名だたる漫画家、 クリエイターたちに多大な影響を与えたことで知られる、フレンチコミック界の巨匠メビウス。 本書は、1986年に邦訳が出版されたものの、1巻のみで絶版となっていたメビウス幻の長編コミ ック『アンカル』の初の完訳出版です。原作を手掛けるのは、カルト映画の金字塔『エル・トポ』 などで、いまなお熱狂低な支持を得る映画監督アレサンドロ・ホドロフスキー。 世界中のメディアクリエイターに衝撃を与えた個性豊かな二人がタッグを組み、光と闇をめぐる 壮大なSF叙事詩が繰り広げられます。

内容(「BOOK」データベースより)

R級ライセンスを持つさえない私立探偵ジョン・ディフールは、ひょんなことから宇宙の命運をつかさどると言われる謎の生命体“アンカル”を手に入れる。アンカルをめぐり、政府、ゲリラ組織、宇宙征服をたくらむ異星人など、さまざまな思惑が交錯し、ジョンは図らずも光と闇をめぐる壮大な宇宙抗争に巻き込まれていく。はたしてジョン・ディフールの運命は?カルト映画の巨匠ホドロフスキー原作!フランス発、衝撃のスペースオペラ・コミックがついに登場。

登録情報

  • 単行本: 336ページ
  • 出版社: 小学館集英社プロダクション (2010/12/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4796870830
  • ISBN-13: 978-4796870832
  • 発売日: 2010/12/21
  • 商品の寸法: 25.4 x 19.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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Amazonが確認した購入
 日本では、「アルザック」と並んで有名なメビウスの長編の初の完訳本です(ジャン・ジロー名義ではブルーベリーが有名ですが)。邦訳発売が遅すぎると感じる程の名作です。至宝の邦訳本と言えます。現在の視点で見ても、古さを感じさせません。初めて読む方でも、すんなり読めると思いますし、新たな刺激を受けること請け合いです。ストーリーも、まだ展開を難解にしなかった頃のホドロフスキーらしい味が良く出ています(「エルトポ」「ホーリー・マウンテン」「ファンド・アンド・リス」HDリマスター版DVDも、2011年1月に発売されました)。しかも、仏語版現行のデジタルペイントではなく、オリジナルカラー版の収録だというのが感激です。また、仏語合本版に比べて、分冊版の各表紙が収録されているのもポイント高いです。また、ユーロマンガvol.4(飛鳥新社)に掲載された番外編「ソリューンの誕生」も出版社の垣根を越えて掲載されています。
 過去に発売された講談社版(第1巻のみの発売)と比較すると、講談社版では誤訳?もあり、珍妙でギクシャクした印象で読みにくかった会話やストーリーが、スムーズに読めます。これは、邦訳1巻発売時、本国でもまだ4巻までしか発売されておらず、以降の展開や登場人物(固有名詞が人物なのかどうかすら)が不明のまま翻訳されたためでしょう。名称も「ソルーヌ」となっていたのが、飛鳥新社版と同じ「ソリューン」に統一されたり、「フックミサイル」が「クロックミサイル」、「ハレンチ地区」が「赤い環」、「シンセ・ガールのボーカルサービス」が「人造娼婦(ホメオビュート)の甘いささやき」、「毒マムシ用警察拳銃」が「ヴァイパーポリス・ガン」、「黒卵子産卵大王(グランポンダー・トングルだいおう)さま」が「闇の産卵者」、「闇の女王」が「闇」、「黒いアンカル」が「闇のアンカル」に変更等々、現代のニュアンスに即した翻訳になっています(「セックスバンク」をわざわざ「セックス銀行」としなくても良かったとは思いますが…)。原作者名も「ジョドロブスキー」から「ホドロフスキー」と、現行の名称に統一されています(講談社版の発売は1986年、ホドロフスキーの映画「エルトポ」が日本で初めて一般公開されたのが1987年ですから仕方が無いです)。最近のShoProの他の邦訳本でいつも気になっていた解説のリーフレット(いつか無くしそうで怖いです)が無いのも、保存版の書籍として良心的だと思います。
 原著全巻との比較では、原著より本のサイズが小さいので、圧縮されて色彩が濃いです。原著はもっと色彩が淡く美しいので、ビジュアルに興味のある方は仏語版を購入されてはいかがでしょうか(papier:パピエさんで現在も購入可能です。ちなみに仏語版では現在、本編以前やその後のアンカルのスピンオフストーリーのコミックも出版中です。メビウスのアートではありませんが、主人公ジョン・ディフールのその後などが気になる方は是非)。表紙がマットホワイトで高級感はあるのですが、経年による焼けや汚れが心配、というのは贅沢な不満ではあります(私は速攻でカバーをかけました)。とにかくこの価格でハードカバーで出版してくれたShoProの英断に拍手喝采を送りたいです。出版に当たっては、昨今のバンドデシネの静かなブームが良い追い風になった様です。また、2011年9月30日には「エデナの世界」の完全版邦訳が発売されました!。この勢いで随筆短編「まわり道」も収録したアルザックの新旧合本版も邦訳を出してほしいですねぇ(まだ新作3部作の1巻が出たとこではありますが、新作は文字が多くて…)、いっそのこと短編も…。贅沢な希望かもしれませんね。
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25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yoshida
『アンカル』完訳版を読んだあとの一番の驚きは普通にマンガとして面白いということにつきます。1986年に講談社から出た『謎の生命体アンカル』はお世辞にも面白い作品ではありませんでした。完訳版が面白い理由はまず第一に、訳語が『謎の〜』とは比較にならないほどこなれているためで、二つ目には未訳であった第2章以降に物語が本格的に始まるためです。

日本のマンガと比べるとセリフが多く、時としてモサっとした印象はありますが、いや、たしかに『アンカル』は面白いのです。とりわけ第5章と第6章は出色の出来だと言えるでしょう。第5章はとにかくグラフィック的にぶっ飛んでいるし、第6章の方はシナリオがよくできています。自分の子孫たちが支配する惑星で、自分の顔そっくりの娼婦を買いかけ、偽預言者として迫害され、しまいには○玉を切られそうになる主人公ジョン・ディフールの不条理極まりない冒険は一読の価値があります。物語のクライマックスと言っていい最後の幻覚場面も圧倒的です。

また、メビウスはあまり女を描くのがうまくないとどこかで聞いたことがありますが、これは必ずしも本当ではないということがわかります。もちろんホドロフスキーのシナリオがいいのでしょうが、『アンカル』に登場する女たちは実に魅力的です。タナタ、アニマ、バルバラ、スターログ。特にタナタとスターログの二人の悪女が最高! 個人的には無邪気なファム・ファタルとでも形容すべきスターログがツボです。

日本のマンガのように痒いところに手が届くような編集上の配慮がなされていないため、多少読みにくく感じる箇所はありますが、それを補って余りあるだけの面白さがこの作品にはあります。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By snooq
点と点が線で
結びつく感覚を教えてくれます。
遠い過去と自分がなぜ存在するのか?
私たちの日常から想像させる
未知であり、また懐かしい。。。
それであるが故にそれを思い出す。
それが何であるかを探求し続ける面白さは
人生を楽しむ為の。そうだよね。みたいな。
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