本作は2006年度の実写邦画No.1の興収を記録した作品だ。予告ではランドマークタワーの先で大爆発する客船のシーンだったので、どんなスペクタクルが横浜で繰り広げられるのかと思ったら、実際は九州に舞台が変更されていた。日本版の「タイタニック」「ポセイドンアドベンチャー」といった風情だが、海上保安庁が全面協力しているだけあり、見ごたえのある仕上がりだ。DVDと比較すると画質&音質も向上しており、1作目よりはHDらしさがある。船内で危機が迫る中、長話(セリフ)が多く、そんなに話しているヒマがあったらとっとと逃げろ!的シーンの数々は久し振りに観たが、相変わらずイライラさせてくれる(笑)。空気が持たない佐藤隆太との長話は、特にイラッとしたぞ。脚本は前作の方が「海猿」といえるもので、本作と次回作(当然未見だが)は「ダイハード」のホンとしても通用しそうなものだが、見世物興業としては2作目の方が面白い。大勢の人たちが逃げ惑うパニック作品は、まさに活動写真の「花形」である。船につきものの「水大放出」もハシゴ上りのシーンで気持ちいいくらいに「ドバッ」と来るから、見せ場もタップリだ。あの水圧だと3人とも数十メートル下の船底に落ちそうなものだが、そこは「映画」だ。よくわからないが皆助かってハッピーではないか(笑)。 加藤あいはなぜだか映画本編への出演が少なく、本格的なヒロイン役はこのシリーズだけだ。演技力もあるので、もっと活動写真に力を入れて欲しいなあ。年齢/役柄的に広末とカブるかも知れないが、本人(事務所)が前向きならばオファーもたくさん来るだろう。特典映像なしは寂しいが、星は4つです。