負けたら終わりの死闘、3回戦敗者復活戦の後編。「17ポーカー」の後編と「回らないルーレット」が描かれる。
前の巻のレビューでも書いたけれど、この作品の知的レベルの高さ、ゲームの独創性は絶賛するしかない。こういう作品こそ、世界に紹介して評価を聞いてみたい気がする。うまく翻訳すれば、国際的にも熱狂的に迎えられると思うのだけど、どうだろうか。
しかし、私はひねくれ者なので、つい揚げ足取りもしてしまうのですが…。
この敗者復活戦では、事務局は6人のプレーヤーに9億円貸し付けるのに、終了後は6億円しか回収しない。その代わり、ゲーム中にチップがディーラー(事務局)に流れるというルールがある。
3億円以上流れれば、プレーヤー全体では赤字になり、第1ゲームの「24連装ロシアンルーレット」は、チップがディーラーに非常に流れやすいルールだったので盛り上がった。でも、「17ポーカー」と「回らないルーレット」では、逆にほとんど流れないルールなので(プレーヤーが容易に「流れ」を止められる)、その点のスリルには欠けるように思う。
また、「17ポーカー」で秋山が編み出した必勝法は衝撃的なのだが、実際にうまくいくのか?、という疑問もある。まあ、論理的な必勝法はそのとおり実行可能、ということにしないと、ゲーム自体成り立たなくなるので、言うのは野暮だけどね。