本書では、実例や実証的なデータを元にして、LEDや、その他の光源を使用した植物工場の概要について紹介されています。
ただ、実際に植物工場を経営するための実践的な本ではなく、一般の読者に向けて「植物工場とは何か」を伝えるための読み物という印象を受けました。この本だけで、植物工場を設立・経営してビジネスとして軌道に乗せることは無理がありますし、そういう本とも思えません。
その前提で評価すると、本書は植物工場を理解する上で、かなり有用だと感じました。植物工場の利点と問題点、現在の課題と将来性など、冷静に分析されています。
ちなみに、地球の環境問題との関連についても触れられています。本書で紹介されている「限界を超えて」(メドウズ著)の未来予測が妥当かは別にして、植物工場が、どのような未来を志向しているのか納得できました。
今までに無いことをすれば、今までに無い問題が出てくるのは必然。そのリスクを超えるだけの将来性を提示できるかが今後の鍵になるような気がします。