JILSのかつて出るはずだったラスト・フルアルバム。5曲の新曲は全て力の入った内容で長らく音源を待っていたファンには待望と言えるぞ!「残懐」はセンチメンタルなピアノのイントロから疾走する悲哀のビートロックで「哀傷」の続編と言う事である。サビでは幸也節が炸裂するぞ。個人的に一押し「刻印」は更に高速で疾走する悲壮感ある楽曲で低音域をメインにしたボーカルと哀愁のあるメロディはD≒SIREに近い部分もあり、お勧めだ!フックのあるバンドアンサンブルも実に練られていて良い!「蒼跡」はややパンク系な楽曲で歌詩的には幸也氏のJILS解体時の心情を綴った物ではないかと推察される。「-VANITY-」はこれぞ幸也節、Kαinの「回帰線」やソロの「壊れたこころ」を髣髴とさせる強烈なサビメロから入るまさにキラーソング、JILSを待っていた者にとっては誰もが納得の曲と言えるだろう!「夢で逢えたら。」はこれまたパンク系な音使いでBOφWYを髣髴とさせる歌いまわしもあるロックナンバーでやはりメロが良い。また、既存曲含め、全曲とも秀誉氏がドラムを録りおろしており、ブランクを感じさせる所か更に強烈なフックあるドラミングを聴かせてくれるぞ!TOMOI氏との違いを聴き比べると面白いだろう!「endroll.」のラストではファンには御馴染みのあのフレーズも。「Sin」も大幅に録り直しており、ライブでの変遷を経た完全版とも言えるアレンジになっており、後半の新作パートも含めて非常に聴き応えのある楽曲に仕上がっている!現代の薄っぺらいV系、ひいてはロック界に強烈な鉄槌を加える一枚である!なお、付属DVDにはKreis10周年時の「Innocent Cry」のライブが5人時代やD≒SIRE復活時の映像を織り交ぜて収録。