建築の専門知識はまったくありませんが、建築物の写真集やカレンダーやポストカードはとても好きです。
でも、それだけに、素材は良いのに写真の質が良くないとか、フレームデザインが興ざめとか、レイアウトがいまひとつとか、文字の字体の雰囲気が合ってない・・とか、ついつい注文が多くて、本当にお気に入りのものには、そうそう出会えないのです。
その点、このDVDは素晴らしい。
私の部屋のDVDを並べている棚の輝き(別にただの棚なんですけど・・)が、数段階あがったような、無くしたらどうしよう、もう1セット買おうかしらと思うぐらいです。
パッケージデザインに始まって、タイトルを含めたすべての画像が美しい。
フィルムの質感がとても良いし、あらゆるデザインに細心の注意がはらわれている・・というか、すべてのベーシックなセンスが良いのでしょうね・・。
実はカメラーワークもすごいと思いますが、そんなに派手な映像ではないのですよ、上品です、すごく。
コクトーのフィルムの続きに見ても違和感が無いと思います。
控えめにはいる音も、ナレーターの声も、建築物が人間の生活や仕事とアートが結びつく舞台であることを、実感できるサポートぶりです。
そして、すべてのシーンが切り取られて鑑賞に耐えるだけではなく、施主の思いや建築家の意図、それをどのように実現し、できあがった建築物がどのような存在感を持っているかを、非常にうまくプレゼンテーションしている。
ぼんやり眺めていても素敵ですが、
いつのまにか、その物語にひきこまれます。
物語を持っているものは美しいのだ・・とつくづく思います。
皆さんのレビューを読んで、
これは「あたり」かもしれないと思って即注文しました。
実際に見て、すべてのレビューに「参考になった」投票をしました。
こんなことは初めてデス。
建築物に特別興味が無いとか、有名建築の紹介ものはちょっと食傷ぎみだいう方にも、
ぜひ見ていただきたいです。