スウェーデンの轟音プログレッシブメタルバンドの7th。
前作はこれぞMeshuggahともいうべきサウンドを濃縮した傑作だった。
続く本作は、重厚になったサウンドプロダクションと幅のある曲構成で、
普遍的なヘヴィーロックリスナーにもリーチする聴きやすさを備えつつも、
よくよく聴き込んでみるとやはりMeshuggahだと唸らされるような
プログレッシブな構成も維持した意欲的な作風となった。
冒頭はゆっくりした展開から始まる。
まるで刀を構えじりじりと詰め寄る剣豪のようなヒリヒリした緊張感で迫る。
続くM2からはいつもの攻撃性を開放していくが、比較的シンプルに疾走するM5や
穏やかなギターインストM10のなど、一点突破型だった前作に比べて緩急つけた
バリエーションある構成で変化があり聴きやすいつくりとなっている。
とはいえ、独特なシンコペーションや複雑なポリリズムを多用したり、
奇怪な音色のギターソロがあったりと、おなじみのMeshuggahサウンドも
健在なのでご安心を。
変則的なリズムの楽曲は相変わらず聞き手のリズム感を翻弄する。
バスドラとギター/ベースがシンクロしたリフ、一人で幾重にもポリリズムを刻む
ドラム、独特な符割りのヴォーカルが産み出す摩訶不思議なグルーヴの
轟音プログレッシブメタルはやはり唯一無二。
前作も濃密で非常に素晴らしい作品でしたが、少々趣が変わるものの
本作もまたとても素晴らしい内容の力作だと思います。
なお、リミテッドエディションのDVDはアルバム制作風景とインドでの
ツアー風景映像で、ライブ映像はさわりだけなのでご注意。
なにより、インドでMeshuggahがこれほど受け入れられてるとは意外だった。