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この主人公は1人暮らしの高校生。ものすごくついてない星の下に生まれたせいで、自分の感情をあらわにすることを忘れています。自分に降りかかってくるすべての事を、他人事のように傍観する姿勢を身に付けています。そんな彼の心にじわじわと入ってくる一つ年上の女性。彼女はすべてを受け入れます。姉のように、妹のように、母親のように、そして恋人のように・・・彼女はまるで「北風と太陽」の太陽です。一見能天気のお嬢様に見えて、じつはとても芯の強い、心の広い女性です。遠くから、近くから、相手の気持ちを汲みながら彼!を!見守っています。彼女や、ちょっと変わった友人達のおかげで、彼の心は少しづつ温かいものを思い出していきます。
人間関係で悩んだとき、人との距離感がわからなくなったとき、好きな人がいて、相手にどんな風に接すればいいか、分からなくなったときに、ふと読み返しています。
繊細で芸術にたいする感度が高く、孤独が好きなのに、人一倍寂しがりや。ナルシスとな部分もあるけど、でも人の気持ちもよく分かる。
くらもちふさこ氏は、人間観察・描写の達人ですね!
くらもち作品は文学的要素が高いですが、これは青春文学として、是非日本の文学史にいれて欲しいです。映画化とかしても良さそうな作品です。
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