マイケル・キスクとアマンダ・サマーヴィル、2人のヴォーカルをフューチャーしたデュエット作品。
へヴィ・メタルという音楽から距離を置き、自身のソロ・アルバムでは、アコースティック主体のしんみりとした作品が多いマイケル・キスクである為、本作も女性ヴォーカルとデュエットした地味な楽曲を想像して聴き始めたら、驚いた事に、鋭いギター・リフで始まるアップテンポな「NOTHING LEFT TO SAY」が出て来て嬉しい悲鳴を上げた。その後も、プラス・ヴァンドームを思わせるような、メロディアスかつキャッチーなハード・ロックを中心にアルバムは進行。歌割の比重は若干マイケルの方が多いが、アマンダのソロ・パートも有り、作品その物は実にバランスの取れた良作となっている。クレジットを見ると、多くの楽曲提供は、マグナス・カールソン(g)、マット・シナー(b)のペンによるもので、プライマル・フィアで披露しているような正統派メタルから、本作の様なキャッチーなハード・ロックタイプの曲まで、両名の音楽の引出しの多さに感心する。尚、この2人は本作の演奏も行っている。
DVDには、「SILENCE」「IF I HAD A WISH」のビデオ・クリップを収録。プラス・ヴァンドーム路線のキスク・ファンのみならず、キャッチーで普遍的ハード・ロック作をお求めの方にも聴いていただきたい作品に仕上がっている。