どんなにオーティスが好きな人でも、このアルバムはスルーまたは一番最後に手を出すといった位置付けでしょうか。どうも「オーティスには硬派な男らしさを求めてしまうので、女性との軟派なデュットはミスマッチ」と敬遠されているような気が・・・
でもこのアルバムは結構イケル。ハードシャウティングのオーティスに絡むカーラの妖艶なボーカル。どことなくアーバンな香りが漂う二人組だ。硬対難がうまくマッチしています。田舎っぽさよりも洗練されたサウンドがイカス。
カーラトーマスも硬派なサザンソウル歌手でありますが、どうしてもオーティスと一緒だと甘さが目立つ。モータウンのマービンゲイ+タミーテレル組を意識したようなところもあって微笑ましいです。スタックスではソウルチルドレンに雰囲気が似ている。
ノックオンウッドから始まり良い曲の目白押しで、MG’s等の演奏もソリッド。恋する二人の?ソウルフルなバラッドナンバーも熱い。アップアンバーのトランプでの語りで、オーティス演じる田舎者青年を、カーラが上から目線で「あんたの格好はダサイ。洋服や髪型を変えなさい。あんたは単なる女好きな男よ」と説教するところが面白い。
村上春樹さんが本作をランニング時にMDで流して聴くと読んだので興味を持って購入しましたが、走りながら聴くと何かとても心地良い。春樹さんセンスいいなあ。でも一緒に書いてあった他のミュージシャンはピントこなかったけど・・・
バックグランドミュージックとして聞き流しても良し。すがすがしくかつ爽やかな都会派サザンソウルであります。貴重な一枚だ。