84年発表。ピーター・バーデンスはキャメルの83年作『シングル・ファクター』にゲスト参加するが、当時のキャメルのメンバーはアラン・パーソンズ・プロジェクトのメンバーと重複する形態となっていた。キャメルが84年に活動を停止すると、そのメンバーをピーターが引き継ぐような形でこのグループが結成されたと思って良いと思う。元ゾンビーズのコリン・ブランストーン(vo)、元パイロットのイアン・ベアンソン(g)とディヴィッド・ペイトン(b)、元コックニー・レベル、10ccのスチュワート・エリオットは共にキャメル、APPなどで馴染みの深い凄腕のメンバーばかり。楽曲もピーターばかりでなく、全員が提供しており、特にパイロット組の活躍が目立っている。プロデュースはもちろんアラン・パーソンズだ。音の方はハッキリ言ってご想像の通り。完全に埋もれてしまった作品だが、かなりの名盤である。彼らの意気込みに反して作品は一枚しか残さなかったが、完成度はすこぶる高い。
1.からしてハードなキャメル。コリンのヴォーカルとパイロット組のハイ・トーンのコーラス、力強いサックスとギター、エレクトリック・ドラムの絡むハード・ポップな佳曲。2.も同じ路線の曲だが、豊かなエレピの響きと図太いギターのサウンドが心地良い。3.はピーターの作品だが、思いっきりパイロットしているのが微笑ましい。5.は本作には参加していないものの、同僚にあたるクリス・レインボーのソロにも通じるメロウでポップな曲。6.はキャメルの当時の新曲として発表しても何ら遜色のない出来。7.はメロウで穏やかなAPPに直結する佳曲。